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成長期の子供が膝の痛みを訴えたら

 オスグット・シュラッター病は、成長期の子供に多いスポーツ障害です。10歳から15歳の子供に多く見られるので成長痛と誤解されやすい病気ですが、適切な対応をせずに放置してしまうと、症状が長期化するケースや、スポーツそのものを断念しなければならないケースも少なくありません。

 今回は、オスグット・シュラッター病について原因や治療法についてお伝えしていきます。このコラムを読めば、子供が訴える膝の痛みを成長痛として片づけるのではなく、必要な対応が取れるようになるでしょう。

 オスグット・シュラッター病は、大腿四頭筋の使い過ぎにより、膝の下の部分に痛みが起こる病気です。大腿四頭筋には、膝を伸ばす作用があります。そのため、ジャンプやキック、ダッシュといった動作を多く行なうサッカーやバスケットボールなどの競技をしている子供によく見られます。大腿四頭筋は膝の下にある脛骨粗面と呼ばれる部分に付着しています。子供の骨は成長期にあり、大人の骨と比べると柔らかく力学的なストレスに弱い構造になっています。このため、日常的にスポーツをしていると、この部分に炎症が起こったり、剥離が起こったりするのです。

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画像:かりいちブログ

成長痛とオスグット・シュラッター病との違いはあるのでしょうか。成長痛は10歳以下の子供に多く、夕方や夜に痛みが強く、朝になると痛みなく過ごせるなどの日内変動があります。一方、オスグット・シュラッター病は10歳以上の思春期の子供に多く、時間によって痛みが変化するという事はありません。また、膝の下側を押すと痛みが生じたり、膝の下が突出したりするなどの見た目の変化が現れることがあります。もし、お子さんが上記に挙げたようなオスグット・シュラッター病特有の症状を訴えているなら、病院を受診して下さい。オスグット・シュラッター病であればレントゲンやMRIといった画像診断により容易に診断がつきます。

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画像:ウィキペディア

オスグット・シュラッター病と診断されたなら、原則として保存療法が選択されます。痛みが治まるまでは、スポーツ競技を中止するようにして下さい。炎症症状が見られる場合、RICE処置(Rest(安静)−スポーツ活動の停止・Ice(アイシング)−患部の冷却・Compression(圧迫)−患部の圧迫・Elevation(挙上)−患部の挙上)と呼ばれる炎症症状の初期対応をしっかり行なうと良いでしょう。お子さんがRICE処置を自分で行えるように指導しましょう。炎症症状が酷い場合は、消炎鎮痛薬を使用する場合もあります。

炎症症状が収まったら、ストレッチをして筋肉をほぐしていきます。全身のストレッチを行ないますが、特に大腿四頭筋の筋肉が硬いと再び症状が酷くなることがあるため念入りに行います。日常的に症状がなくなったら、装具やテーピングを行い、症状を見ながら運動量を増やしていきます。一般的には、骨の成長が終わると症状は落ち着きます。中には、骨片が剥がれてしまい摘出術を行なうケースもありますが予後は良好です。

オスグット・シュラッター病は、大腿四頭筋が原因であると言われており、大腿四頭筋に対してアプローチするのが一般的です。しかし、それだけでは不十分です。最後に、オスグット・シュラッター病について、もう少し専門的な角度から見ていきましょう。

 オスグット・シュラッター病についての研究報告によると、大腿四頭筋に負担をかけてしまう原因として姿勢の悪さが指摘されています。オスグット・シュラッター病を発症した患者さんの多くは、背骨や骨盤を中間位に保持しておく事が出来ません。そのため、正しい姿勢を意識するのは重要です。また、競技によって問題となる動作などに違いがあります。医師やコーチ、理学療法士などのメディカルトレーナーと連携をはかるようにすると良いでしょう。

オスグット・シュラッター病は、適切な対応をする事で症状を軽くし、競技復帰しやすくなります。知識のない子供は無理をして症状を悪化させてしまう場合もあるでしょう。適切な対処方法を身に付け、子供自身が自分の体を管理出来るように指導する事も大切です。

 

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