下肢静脈瘤

意外と多い下肢静脈瘤の予防法について

 下肢静脈瘤は40歳代の女性に多い症状というイメージがありますが、15歳以上の男女の43%が下肢静脈瘤となっているという報告もあり、皆さんが思っているよりも身近な症状と言えるかもしれません。下肢静脈瘤は放っておいても命に関わる病気に繋がることはありませんが、同じような症状を引き起こす病気は沢山あるため、鑑別がとても重要となります。今回は、下肢静脈瘤のメカニズムや類似した病気の見分け方などについてお伝えします。

 血管には動脈と静脈と呼ばれる2種類の血管があります。動脈の血管は筋肉で出来ているので血管自体を収縮させて素早く目的の臓器に血液を運ぶことができます。

一方、静脈の血管は筋肉の膜が非常に薄い構造となっているので、血管自体を収縮させることは出来ません。
そのため、静脈には逆流を防ぐために弁というものが各所に付いています。しかし、弁が何らかの原因で壊れてしまうと静脈を流れる血管が逆流し静脈が太くなっていきます。これが下肢静脈瘤となって現れるのです。立ち仕事をしている人や、普段一箇所から動かない人に発症しやすいと言われています。特に1日10時間以上立っているという人は重症化しやすいので要注意です。

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画像:東京高輪病院

下肢静脈瘤の主な症状は足の浮腫みや重だるさです。また、症状が酷くなると血管が浮き出るなどの見た目の変化も現れます。静脈がボコボコと浮き出たり、クモの巣や網目状に放散するなどの症状が現れて始めて気がつくという人もいるでしょう。その他にも痒みや、酷い場合には皮膚が潰瘍になってしまうこともあります。

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画像:東京高輪病院

下肢静脈瘤以外にも足の浮腫みや重だるさを訴える症状は沢山あります。今回は、同じ浮腫みを主症状としますが、脳梗塞や心筋梗塞、また下肢の切断にも至ってしまう深部動脈血栓症や深部静脈血栓症との鑑別方法についてお伝えしましょう。深部動脈血栓症や深部静脈血栓症では、足の浮腫みに加えて痛みの症状が起こります。ふくらはぎを押すと痛みがある、歩くと痛くて歩けなくなるなどの症状あれば、下肢静脈瘤以外の可能性があります。また、浮腫みの症状は健康な人にもよく見られる症状ですが、中には腎臓の病気や心臓の病気などが隠れている場合もあります。ふくらはぎだけでなく太ももにも浮腫みがある、息切れなどの症状もあるという方は一度受診することをお勧めします。

下肢静脈瘤になってしまった場合、多くの場合は保存療法が選択されます。保存療法では、浮腫みの改善を目的とした運動やマッサージなどを行います。足首を定期的に動かしたり、浮腫みのある部分をマッサージしたりするなら浮腫みの症状を軽くすることができるでしょう。また、生活習慣も非常に大切です。普段から立ちっぱなしの仕事をしている人は定期的に歩くように心がけましょう。

弾性ストッキングは足首から徐々に圧力を弱める構造になっており、浮腫みを改善させるために医療用に開発されたストッキングです。キツいタイツなどを履けば浮腫みが良くなると考えている人もいますが、逆効果になってしまいます。必ず専用のストッキングを履くようにして下さい。

見た目が気になる方や、うっ血性皮膚炎などを起こしてしまう場合は、手術をすることもあります。手術は、静脈瘤を起こしている部分を固めたり、焼き切ってしまう手術が一般的です。日帰りで行える手術も多く、傷跡もほとんど残らない方法も開発されてきています。

下肢静脈瘤は浮腫みを予防することがとても重要です。現在、症状がないという方でも生活習慣を見直すことが大切でしょう。適度な運動やバランスの取れた食事を取るなら浮腫みの悪化するのを防ぐことができるでしょう。また、最近、オシャレのためにキツい下着や服装をする人が増えてきていますが、浮腫みの観点から考えると体を締め付けない服装の方がお勧めです。浮腫みが気になるという人は身に付けるものにも配慮するようにしましょう。

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