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お子さんの腕が抜けてしまったら(肘内症)

肘内症

 子供の脱臼はよく起こる症状の1つですが、そのなかでも特に頻度が高いのが肘の脱臼です。子供の手を急に引っ張ったりすると、突然、痛くて腕が動かせなくなり慌てて病院に駆け込んだ経験をされた人もいるかもしれません。このような腕が抜けた状態を、医学的には肘内症(ちゅうないしょう)と言います。今回は、肘内症の症状や治し方、予防法などについてお伝えします。このコラムを読んで、自分のお子さんが肘内症になってしまっても慌てずに行動できるように準備しておきましょう。

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 まずは、肘内症の発生機序から説明します。肘内症は、3歳から6歳位の子供に起こりやすいと言われています。肘は上腕骨、橈骨、尺骨という3つの骨からできていますが、そのなかの橈骨には輪状靭帯と呼ばれる靭帯が付いており、骨が動かないように固定されています。子供は腕の骨や靭帯などの組織が柔らかいため、腕を無理に引っ張ったりすると、輪状靭帯から橈骨が抜けたようになってしまうのです。

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 肘内症になると痛くて泣きわめき、腕を動かさなくなってしまうのでビックリしてしまうかもしれませんが、肘内症であれば、適切な処置をすることで症状はすぐに良くなります。インターネットなどでも肘内症の治し方が解説されていますが、医学的な知識がない人が、その症状を肘内症であると判断して対処するのは危険です。始めての場合や、少しでも不安がある人は、整形外科病院や整骨院などを受診するようにしましょう。

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 今回は、夜間など病院を受診できない場合に、肘内症かどうか判断する基準について幾つかお伝えしますので参考にして下さい。まずは、痛がっている方の肘に腫れや熱感、発赤がないか、動かした時に痛がるなどの症状がないか確認して下さい。これらの症状が見られた場合、骨折など患部が何らかの原因で損傷している可能性が考えられます。動かさずに安静にしていることが大切ですので、添え木などを使って患部を固定したり、冷やしたりする応急処置をして下さい。そして、できるだけ早く整形外科の病院を受診するようにしましょう。

もし、腫れや熱感などがない場合は、これからお伝えする整復方法を試してみて下さい。繰り返しになりますが、少しでも不安があるなら自分で行うことは控えて病院を受診するようにしましょう。痛みを訴えるため不安になりますが、早急に対応しなくても後遺症が残るということはありません。

肘内症の治し方ですが、お子さんの手のひらを上に向けて肘を手でしっかり支えます。腕を内側に捻りながらゆっくり曲げていきます。この時に、「コリッ」というクリック音と呼ばれる音がすれば元に戻った証拠です。しかし、治ってもすぐに動かさずに少し様子をみるようにして下さい。

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 肘内症になると、くせになってしまうお子さんもいますが、治し方を習得すれば慌てずに対応できるようになるでしょう。しかし、できるだけ起こる頻度は少ない方が良いですね。そこで、最後に医学的な見地から肘内症の予防法についてお伝えします。肘内症になりやすい子供は、握力が弱いこと、普段から手を握ることが少ないなどの特徴があります。これらを改善させるために「グーパー運動」や「腕振り体操」などが効果的ですが、遊びの中に取り入れることで、楽しくできるので続けて行ってもらえます。肘内症はお子さんが成長し、骨や靭帯が強くなるに従って症状は見られなくなります。お子さんが肘内症になっても、今回紹介した治し方や予防法を覚えて対処するようにしましょう。

画像:※日本手外科学会「手外科シリーズ 21」

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