肩関節周囲炎

 皆さんは肩関節周囲炎という言葉を聞いた事があるでしょうか。なかなか聞きなれない言葉かもしれませんが、四十肩や五十肩と言うとピンと来る方もいると思います。四十肩や五十肩は医学的には肩関節周囲炎と呼ばれています。

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 さて、人間の肩関節は他の関節と比べてとても自由度が高い関節で、あらゆる方向に動かす事が出来ます。また、肩関節は腕の骨がぶら下がった様な構造をしています。大人の腕は片方だけでも約5kgあると言われていて、それを支えているのは筋肉や靭帯です。この様に肩関節は非常に動きやすく不安定な関節である為、様々な問題が起こりやすい関節とも言えます。

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 肩関節周囲炎は原因がはっきりしている物と全く分からないものとに分けられています。原因がはっきりしていれば、その原因を取り除く事で再び肩が挙がるようになるでしょう。その為、肩が痛くて挙がらないという場合は近くの整形外科を受診して原因を特定してもらう必要があります。
しかし、肩関節周囲炎と診断される人の大半は原因不明と診断されています。原因不明という事は治癒する事が困難なのでしょうか。そうではありません。肩関節周囲炎の多くは経過と共に自然治癒するという特徴があります。一般的には半年から1年程度かけて徐々に改善してくると言われており、気がついたら治っていたという人も多くいます。

 この為、肩関節周囲炎で悩んでいる方は肩関節周囲炎がどの様に治癒していくのか知っておく事はとても重要でしょう。
では、次に肩関節周囲炎がどの様な経過を辿るのか見てみましょう。

肩関節周囲炎は「急性期」、「拘縮期」、「回復期」と呼ばれる3段階の過程を経て改善していきます。

 急性期では、筋肉や関節包と呼ばれる組織が炎症を起こしている状態です。少し動かすだけでも鋭い痛みが生じたり、夜寝ている時に痛みが酷くなったりする症状が現れます。

 拘縮期では痛みが和らぐ為、少しずつ肩が動かせる様になります。しかし、肩が強張っているので動かせる範囲は制限されてしまいます。初めは非常に制限されていますが、時間の経過と共に肩が少しずつ動かせる様になり、回復期と呼ばれる段階に移行していきます。

 回復期になると肩の痛みや不安感が少なくなり、肩が動かせる様になります。

 では、実際に肩関節周囲炎になってしまったら、どの様に対処すれば良いのでしょうか。最後に各段階における対処方法についてお伝えしましょう。

急性期の段階では、無理に肩を動かそうとせず安静に過ごす事が大切です。冒頭でも述べましたが、肩は非常に不安定な構造をしています。その為、肩に負担をかけない生活習慣を心がけると良いでしょう。具体的には痛い方の腕で荷物を持たない様にする事や、三角巾の使用等が勧められています。また、寝る際は痛い方の肩の下に枕やクッションを入れて高くしておくと良いでしょう。痛みが酷い場合には、ステロイド注射を行う場合もあります。

 拘縮期になったら徐々に肩を動かす様にします。ここでは、拘縮期のリハビリで良く行われている「コッドマン体操」を紹介しましょう。コッドマン体操とは肩の力を抜いて垂らし、振り子の様に肩を動かす体操です。コッドマン体操は行なうのに少しコツが要ります。通っている病院や治療院等で指導を受けると良いでしょう。

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 回復期では積極的なリハビリが行われます。痛みがない範囲で肩のストレッチを積極的に行いましょう。ストレッチと並行して行いたいのが「腱板トレーニング」です。腱板は肩の運動にとても重要な役割を果たしています。肩への負担を軽くする為にも腱板トレーニングも取り入れてみましょう。

 

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